2008年9月26日金曜日

トレンディドラマっぽい「ガラスの城」

その後のイジヌクくん出演の「ガラスの城」、ちょっと遅れ気味の視聴ながら、これが結構サクサク見ている。(面白いのかどうかは別にして^^;)
初めはヒロインがアナウンサーということで、専門職ドラマっぽさを必要以上に意識しているようなところがあり、その辺りのやり取りや描写が安易に見えるようなところがあったけれど、回が進むと、大して気にならなくなった。

ところでこのドラマ、何となく"懐かしさ"を感じさせる風情が、意外に見るのが苦にならない所以かもしれない。
"古臭い"というのではなく、"懐かしい"感じ。少し前のトレンディ・ドラマみたい?
何事にも屈しないキャンディ型キャラクターやヒロインを置いて三角関係になる男性キャラクターとか、分かり易いヒロインにライバル意識を燃やすヒール役の存在とか…それがけしてジメジメしていないところとか(今のところは…だけど)…極めつけは、エンディングに流れている音楽や挿入歌を聴いていると、一気に懐かしのトレンディ・ドラマの世界へ~(キャッチーで、直ぐに覚えてしまうような曲ばかりで、なかなか耳障りが良し! OSTはなかなか期待出来るかも?)
勿論、そこは韓国ドラマ、全編トレンディじゃくなく、一方では韓国ドラマらしい重めのエピソードや家族ドラマのシリアスな部分も漏れなく盛り込まれてるわけだけど^^;

それにキャストに苦手な人がいないのも億劫にならない理由の一つかな。
ユンソイちゃんは、元々女優女優していないのが良い。^^; 言葉を変えれば、あまり"華"のないイメージとも言えるけど、だからこそ等身大というか、そのままでリアルなヒロイン像を表現出来る女優さんの1人だと思う。(逆に、あまりアナウンサーっぽくは見えないような気も^^;)

イジヌクくんの役は意外に明るいイメージからのスタート。
キャラ設定も彼自身のイメージもあまり目新しさはないけれど、私はこの役、今のところは嫌いじゃない。ストーリー展開を思うに、このままのキャラでは済まなさそうだけど、少なくとも似たような御曹司役の「強敵たち」や「Smile Again」のキャラよりは良いと思う。
イジヌクくん本人っぽいところもチラチラ伺える? この先も、あまり変に壊れないで欲しい^^;

キムスンス氏もわりと好きな俳優さん。
ヒロインをいつも見守り、気にしつつも、自分の気持ちは抑えている…なかなか切ないキャラに期待したいところ。ユンソイちゃんとのなんだかんだという掛け合いややり取りも良い感じ。今では、初回に見えた「スポットライト」のキャップの残像は消えつつあって幸い。

ジヌクくんの兄役のチャンヒョンソン氏は、いつもこんな役だなあ~(苦笑)
「嫁全盛時代」と錯覚しそう(汗)

それと注目の女優さんとして、初見のハンヨルム嬢。
主に映画で活動して来た女優さんで(過去にドラマは「張吉山」に出演していたらしい。)、キムギドク監督の作品でお馴染み。
彼女、ソイちゃんより1歳年上だけど、今回はかなり年下の妹役。
これが、高校生か中学生に見えなくも無いのが仰天!初めて登場した時、思わず子役かと思った^^;
彼女の演技は妙に引き込まれる。涙の演技も良かったし、台詞回しも独特、他の若手女優とは明らかに違う個性が光る女優だ。注目すべし!

2008年9月24日水曜日

今頃はすっかり・・・

「Beethoven Virus」にどっぷりのはずだったのですが・・・
ぎゃぼ~ん!(笑)
「Beethoven Virus」じゃなくて、「のだめカンタービレ」にハマってしまいました^^; (そうです、2006年の放映当時は全くスルーしていたドラマでして^^;…ここに来て、初見でした。)4日くらいで全11話と2時間スペシャル(2夜)を一気に見てしまいましたよ~(「Beethoven Virus」は3話もやっとのことで見終わっただけというのに…汗)

正直、「Beethoven Virus」がスタート前から"韓国版「のだめカンタービレ」"だと報道されていたり、ネチズンからも「のだめ」との類似性を指摘されていた時は、(「のだめ」は)「見なくて良いや!」と思っていたのに、いざ「Beethoven Virus」がスタートしてみると、意外と言うか、やっぱりと言うか、何だかしっくり来ず。
それなら、ということで「のだめ」を試しに見てみたら、このありさま^^;

イPDは制作発表会で「のだめ」とは全然違うと話していたそうだけど、実際に「のだめ」を見た今では、確かにそれは当たっているとも言えるし、もう一方では苦しい言い訳のようにも思える^^; 勿論、作品全体のテイストも細かい部分の設定も違う。(肝心の演奏部分や音楽的な面の見せ方・演出などは、比較するのも苦しい面があるし。)そうは言っても、「のだめ」が無くても「Beethoven Virus」という作品は生まれていたか?と言えば、怪しく感じられる。私にはカンマエのキャラクターは、どうしても"オレ様" "ツンデレ"キャラの千秋センパイとは切り離しては見られないけど?(苦笑)

果たして、イPDが、敢えて「のだめ」との比較は避けられないと容易に予想出来る素材を選んだのは何故か? この疑問は、見れば見る程(いや、まだ3話で視聴が止まってますが^^;)私の頭をもたげて来る。

ちょっと話がそれるかもしれないが、ちょうど2年前の某サイトで、イジェギュPDが"我が人生のドラマ"に、日本のドラマ「白い巨塔」(唐沢版)を挙げていた。その文を読んだ時は、理由も無く意外な気がした私だったが、その後、彼が医療ドラマを準備しているという噂を耳にして、納得するものがあった。しかし、諸事情によってこの医療ドラマの企画は流れ、その他の企画を経て「Beethoven Virus」が次期作に決定、その主役には、くしくも韓国版「白い巨塔」で主役を演じた、今回の主役カンマエことキムミョンミン氏が指名される…。

演出者として「白い巨搭」は死ぬ前に一度作ることさえ出来たら、今すぐ死んでも心残りがなさそうなドラマだった。

あのイPDに、ここまで言わせた日本ドラマ「白い巨塔」。
キムミョンミン氏を抜擢して、敢えて日本ドラマ「のだめカンタービレ」と似た素材(イPDがいくら類似性を否定しようとも)を選んだイPD…そのココロは?(こじつけ過ぎか~苦笑)

全くの個人的な意見だけど、彼のこれまでの作品の中で「Beethoven Virus」は、どうしても異質に見えてしまう。それは素材そのもの新鮮さ(韓国ドラマの中では)から来る部分もあるのだろうが、演出や映像、BGMなどの音楽的な部分からは、どうもこれまでの作品と比べると、イPD特有の圧倒的な主張は希薄になった作品のように感じられる。ハッキリ言って、どうも物足りなさがある。イPDは「Beethoven Virus」が"「茶母」や「ファッション70s」とは違って、大きい葛藤構造はない"と話していたが、この物足りなさはそれが原因ではないと思う。コメディだ、シリアスだ、という問題でもなく、彼の作品から感じられて来た"躍動感"を、今作ではどうしても感じることが出来ないと思うのは、気のせいなのか?

前作から3年…
紆余曲折の挙句、やっとのことで次期作を「Beethoven Virus」に決めることになったイPDの心の内は知る由も無いが、この短くない年月の間に起きた様々な変化が(それはイPDの進化かもしれないし、私自身の心の変化なのかもしれないが)、心なしか切なく感じられる今日この頃である。

2008年9月11日木曜日

MBC「Beethoven Virus」スタート

私の場合、PDへの信頼感とキャストの苦手感により、良くも悪くも先入観一杯での視聴にならざるを得ない「Beethoven Virus」だから、激しく客観性は欠いた感想になっているだろうけど…正直、初回の印象としては満足度6~7割というところで止まった。

一言で、溢れ出る耳なじみのある有名クラシックの音に、個性的なはずのキャラクターも其々のエピソードも、すっかり"埋もれ"てしまっている印象だ。イジア嬢は熱演しているのは分かるけど、その演技や表情が浮いて上滑りしているように見えて、出ずっぱりの割には存在感が薄いような気がした。キムミョンミン氏は、キャラ設定そのものが"カリスマ"の真骨頂だから、想像通り。(元々苦手だから、演技や表現力に対して、ちゃんと感じることも出来ないのだと思う…) 意外に、劇中の世界やキャラクターにしっくり馴染んでいると思ったのは、チャングンソクくんの雰囲気とカンゴヌのキャラクターだろうか。ただし、イジア嬢と絡む場面は、やっぱりあまりピンと来なかった^^;

全16話だから、そんなにじっくりじっくり描いている暇はなさそうだけど、その他のキャラクターたちを一遍に登場させたのも少し疑問が残った。一人一人がオーケストラに加わって行く過程を、もう少しじっくり描いても良かったのではないだろうか。其々に紆余曲折あって、一人、また一人と加わりながら、やっとオーケストラが完成されて行く・・・という流れの方が、見ている方としてはより達成感を感じられたような気がする。ま、これは今後遡って描かれるのかもしれない。

映像やカット割りに工夫が見られて印象に残ったのは、赤ちゃんが生まれそうな夫婦との絡みでイライラ感が増幅して行くチャングンソクくんの場面かなあ。 この作品で、音楽と関係ないあの場面が一番印象に残っているというのも変だけど、あの場面は良く出来ていたと思う。(汗)  イジア嬢が同僚の前でバイオリンを弾く時の妄想場面や夢?で海に身を投げる場面も一捻りあり? でも、特に後者の場面は、この素材であそこまで凝った場面が必要があったのか、私にはちょっと分からなかった。 それに対して、事前にスチールが公開されたことで気になっていた地下鉄の場面は、意外にアッサリしていてガッカリ。あそこは、もっとドラマチックでも良かったよなあ。

初回は登場人物の紹介、程度に思えば、そこそこの出来だったのかなあ。(正直、よく分からない^^;)

このドラマはある意味クラシック音楽こそが主役で、その主張と存在感がかなり強いだけに、その使い方如何で劇全体の印象を左右しかねないし、元々予想可能なストーリー性がより希薄になる危険もあると思う。実際に出来上がった初回を見て、想像以上に難しい素材であると感じた。 演奏場面で、楽器からじゃなくて別の所から音が聞こえて来るようなことは、私にとっては二の次三の次だ。(苦笑)

2008年9月10日水曜日

韓国ドラマの感想はこちらでサクッと書こうかと…

5年前の9/9に「茶母」が最終回を迎えて、「茶母」5周年は一応終了~。 そして、いよいよ本日9/10からイジェギュPDの最新作「Beethoven Virus」がスタートです。
前作「ファッション70s」からも3年、待望の新作ですが… スタートが近付くほどにテンションが落ちて行くというこの気持ち…--;
制作発表会や出演者に関する記事もチェックする気になれません。
ああ~もっとイPDの話が聞きたいのに…

気持ちが盛り上がらないと言えば、ミンジュン氏の「タチャ」も同じ。 他の出演者もあまり興味が持てない上に、素材やストーリーに惹かれるものがサッパリ--;

昨晩終了した「食客」も、最後までハマれないまま終了。
これ、24話も必要な内容だったのかなあ~?
原作の漫画の内容がどうかは知らないけど、 私としては、もっともっと"料理"をメインに打ち出した上で、薄っすらと人間模様が挿入される…というのを期待していたので、 どうしても違和感が残ったまま。 逆に、これでこそ韓国ドラマの魅力とも言えるのかもしれないけれど。

「クク島の秘密」もリタイアはしていないものの、流し見状態~
もっとバカバカしくてやナンセンスでも良かったような。 シムヒョンタク氏のキャラ設定もちょっと…

ジヌクくんの「ガラスの城」は、 正直全然期待していなかったけど(ジヌクくんの役がねぇ~)、
軽すぎず重すぎずで、意外にサクサク見られるかも。
ただ、一部の記事でも指摘されていたようにユンソイとキムスンスの二人の関係やエピソードが、かなり「スポットライト」を意識しているような感じで新鮮味が減退するのが玉に瑕。
でも、「スポットライト」の二人よりはキャラ的にも掛け合いにも面白味があるかな?

「私の女」も、一応見続けているものの、パクジョンチョル氏が演じる野心的なお坊ちゃんキャラが好みじゃなく… 彼自身も"いやらしく"見えて(汗)、抵抗が…
それだけ役を上手く表現しているとも言えるし、新たなイメージを見せているとは思うけど…
私はやっぱり、ソフトで控えめ、ちょっと陰のあるイメージのパクジョンチョルが好きだ。