2008年9月24日水曜日

今頃はすっかり・・・

「Beethoven Virus」にどっぷりのはずだったのですが・・・
ぎゃぼ~ん!(笑)
「Beethoven Virus」じゃなくて、「のだめカンタービレ」にハマってしまいました^^; (そうです、2006年の放映当時は全くスルーしていたドラマでして^^;…ここに来て、初見でした。)4日くらいで全11話と2時間スペシャル(2夜)を一気に見てしまいましたよ~(「Beethoven Virus」は3話もやっとのことで見終わっただけというのに…汗)

正直、「Beethoven Virus」がスタート前から"韓国版「のだめカンタービレ」"だと報道されていたり、ネチズンからも「のだめ」との類似性を指摘されていた時は、(「のだめ」は)「見なくて良いや!」と思っていたのに、いざ「Beethoven Virus」がスタートしてみると、意外と言うか、やっぱりと言うか、何だかしっくり来ず。
それなら、ということで「のだめ」を試しに見てみたら、このありさま^^;

イPDは制作発表会で「のだめ」とは全然違うと話していたそうだけど、実際に「のだめ」を見た今では、確かにそれは当たっているとも言えるし、もう一方では苦しい言い訳のようにも思える^^; 勿論、作品全体のテイストも細かい部分の設定も違う。(肝心の演奏部分や音楽的な面の見せ方・演出などは、比較するのも苦しい面があるし。)そうは言っても、「のだめ」が無くても「Beethoven Virus」という作品は生まれていたか?と言えば、怪しく感じられる。私にはカンマエのキャラクターは、どうしても"オレ様" "ツンデレ"キャラの千秋センパイとは切り離しては見られないけど?(苦笑)

果たして、イPDが、敢えて「のだめ」との比較は避けられないと容易に予想出来る素材を選んだのは何故か? この疑問は、見れば見る程(いや、まだ3話で視聴が止まってますが^^;)私の頭をもたげて来る。

ちょっと話がそれるかもしれないが、ちょうど2年前の某サイトで、イジェギュPDが"我が人生のドラマ"に、日本のドラマ「白い巨塔」(唐沢版)を挙げていた。その文を読んだ時は、理由も無く意外な気がした私だったが、その後、彼が医療ドラマを準備しているという噂を耳にして、納得するものがあった。しかし、諸事情によってこの医療ドラマの企画は流れ、その他の企画を経て「Beethoven Virus」が次期作に決定、その主役には、くしくも韓国版「白い巨塔」で主役を演じた、今回の主役カンマエことキムミョンミン氏が指名される…。

演出者として「白い巨搭」は死ぬ前に一度作ることさえ出来たら、今すぐ死んでも心残りがなさそうなドラマだった。

あのイPDに、ここまで言わせた日本ドラマ「白い巨塔」。
キムミョンミン氏を抜擢して、敢えて日本ドラマ「のだめカンタービレ」と似た素材(イPDがいくら類似性を否定しようとも)を選んだイPD…そのココロは?(こじつけ過ぎか~苦笑)

全くの個人的な意見だけど、彼のこれまでの作品の中で「Beethoven Virus」は、どうしても異質に見えてしまう。それは素材そのもの新鮮さ(韓国ドラマの中では)から来る部分もあるのだろうが、演出や映像、BGMなどの音楽的な部分からは、どうもこれまでの作品と比べると、イPD特有の圧倒的な主張は希薄になった作品のように感じられる。ハッキリ言って、どうも物足りなさがある。イPDは「Beethoven Virus」が"「茶母」や「ファッション70s」とは違って、大きい葛藤構造はない"と話していたが、この物足りなさはそれが原因ではないと思う。コメディだ、シリアスだ、という問題でもなく、彼の作品から感じられて来た"躍動感"を、今作ではどうしても感じることが出来ないと思うのは、気のせいなのか?

前作から3年…
紆余曲折の挙句、やっとのことで次期作を「Beethoven Virus」に決めることになったイPDの心の内は知る由も無いが、この短くない年月の間に起きた様々な変化が(それはイPDの進化かもしれないし、私自身の心の変化なのかもしれないが)、心なしか切なく感じられる今日この頃である。